■内容
11日の米株式相場は3日続伸し、1週間ぶりの大幅高となった。
米中の貿易協議で進展が見られたことを好感した。
・米国株は3日続伸、アップルは最高値更新
・米国債は下落、10年債利回り1.73%
・NY原油先物は大幅続伸、米中が貿易協議で部分合意
・NY金先物は続落、逃避需要が減退-米中や英・EU交渉が進展
S&P500種株価指数は過去最高値まであと1.8%未満に迫った。
トランプ米大統領は米中が貿易戦争の休戦につながる合意の「第一段階」に達したと発表。
早ければ来月にも署名となる可能性があるという。
最も厄介な問題の幾つかは依然未解決なことから、S&P500種はこの日の高値を離れて引けた。
アップルは最高値を更新。
同社は中国で「iPhone(アイフォーン)」を大量に販売する。
英国の欧州連合(EU)離脱交渉で進展が示唆されたことも株価を支えた。
S&P500種は前日比1.1%高の2970.27。
ダウ工業株30種平均は319.92ドル(1.2%)上げて26816.59ドル。
ナスダック総合指数は1.3%上昇。
ニューヨーク時間午後4時52分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.73%。
貿易戦争を停戦に導く包括的な合意には至らなくとも、投資家は協議での進展を評価した。
今週は貿易協議を巡り相反するニュースが相次ぎ、市場を混乱させていた。
TCWグループのシニアポートフォリオマネジャー、ダイアン・ジャフィー氏は「今回の展開を受けて本当に安心感が広がるなら、最高値を更新する可能性はある」と指摘。
「相場はきょう上昇しているが、市場に植え込まれた疑いの目は、非常に強くてしつこい」と述べた。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。
米中の貿易協議進展を好感した。トランプ大統領は両国が部分的合意に達したと発表した。
イランのタンカーが紅海で攻撃されたことも買いにつながった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前日比1.15ドル(2.2%)高の1バレル=54.70ドルで終了。
ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.41ドル上げて60.51ドル。
ニューヨーク金先物相場は続落。
週間ベースでは3月以来の大幅安となった。
米中貿易協議や英国の欧州連合(EU)離脱交渉で進展が示唆される中、逃避需要が減退した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.8%安の1オンス=1488.70ドルで終了した。
※引用元:「Bloomberg」
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